旅する布たち-ひろいのぶこ展–

旅する布たちーひろいのぶこ展ー

京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA  2017/3/11-3/26

ひろいのぶこ展ポスターと目録

絹、針金、羽毛、鉛、ゴム、羊毛、有刺鉄線、大麻、毛皮、真鍮、鉄、木、和紙、鏡、種、綿、麻、アクリル、竹、貝ボタンなどの素材を使って、詩的な作品を制作。不思議な重力感と、ときめきを感じる世界を紡ぐ作品たち。

別室では、世界の各地を訪れて集めた布や糸、服、道具、玩具、籠 など のコレクションの展示。現地で集めた資料は、たくさんのことを物語ってくれます。1室にぎっしり展示で見ごたえがあります。

いずみ「作品のモチーフは動物や手が多い。日々の生活とちょっとした距離感がありながらも親しみを感じる気配が素敵だなあ」

そら「世界の染色の資料展示も、自然と集まったかのように見えて、美のフィルターをかけられて、愛おしさがあるね」

いずみ「現地の記憶も一緒に集まってるもん」

この世界の片隅に

映画  この世界の片隅に 

振り向くすずさんのポスター

公開から3カ月たち、観に行きました。評判の高い上映作品は、評判以上の感動です。。深い悲しみ、怒り、悲惨な経験の中でも、昭和20年、広島・呉、わたしはここで生きている。声優の のん の声がすずさんのキャラクターにぴったりはまる。

いずみ「目を閉じて耳だけでも充分に鑑賞出来る映画だけど、この映画の背景画が、ほんの数秒のカットでも綿密な調査で再現してあるので、じっくり魅入るの」

そら「一回では、観きれない内容だね。アニメだけどリアリティーが高い」

いずみ「トリや蝶、蟻、みんな同じ空の下で、世界の片隅に生きている、そうなんだなあ^_^」

アドルフ・ヴェルフリの王国

アドルフ・ヴェルフリ   二萬五千頁の王国  兵庫県立美術館  2017/1/11-2/26

アドルフ・ヴェルフリ展ポスター

新聞紙用の紙に鉛筆と色鉛筆で描いた絵。鉛筆で描くには大きすぎる紙面に、緻密にギッシリと埋めつくす、鉛筆で塗られた絵や楽譜、文字。

精神病院で、ヴェルフリは45冊の創造の物語を、毎日毎日鉛筆で描いていた。上質でない紙に鉛筆と色鉛筆の絵が、圧巻の存在で並んでいます。

いずみ「ヴェルフリの想像の物語の図版というべきものを、鉛筆の線で描かずにはいられないという表現が綿密に並んでいる。1日に一本の鉛筆を使ったというから、とにかく描く仕事量が多い」

そら「鉛筆だけの絵から、色鉛筆で色を添え、音符は装飾的になり、作曲が増えてと創作が変化していく。それと並行して、いわゆる注文のビジネス用の単発の絵も描き分けて、実は器用な人だったに違いない」

いずみ「生い立ちは不幸だったから、驚異的な制作ができたんだろうな」

そら「負のパワーが生み出す世界、自分の想像力は誰にも邪魔されないと主張してるみたいだね」

巻き貝から ひょっこり出てきた子 誕生

巻き貝のようなものから、こんにちわと上半身が出てきたラフィア編みの子が出来ました。

上半身を巻き貝から出すラフィア編み

大きさは8cm×5cm×高さ5cm, 体重37gです。顔は白磁で、ラフィア編みの巻き貝のツノで着地しています。着地する方向も変えられるのですが、水平より斜め上に、上半身を巻き貝から出した姿が愛らしい!

いずみ「これは、 2ヶ月がかりの制作期間。やっと誕生日を迎えたよ」

そら「巻貝のかたちに苦労してたね」

いずみ「本物の 巻貝が美しすぎて、ラフィア編みで作った巻貝は見劣りがして、みじめな気持ちだった。それでしばらく制作が進まなかったんだ。でも、巻貝の口から上半身をひょっこりと出すと、突然生き生きした魅力的なものに変身した」

そら「愛おしさが伝わる。小さな両手が語りかけてくれるみたい。片手の 中にすっぽり入る大きさもいい」

いずみ「この誕生は、小さな大仕事をしたような達成感を覚えた」

制作ノートです。ラフィア編みで作る螺旋の面白さと 難しさ

ラフィア編みで作る螺旋の面白さと難しさ

巻き貝を参考に螺旋みたいなものをラフィア編みで作りたいと思い、あれこれ作ってはみたけれど…貝の美しさには、ほど遠い。貝は、結構バラバラな大きさのつながりで螺旋状に形が展開しているにもかかわらず、全体が一つのまとまった美しい螺旋の塊になってます。

その美しさに惹かれて、とにかくラフィア編みで、挑戦してみました、螺旋は難しかった。

いずみ「ヒトの遺伝子も螺旋だし、螺旋はとても興味ある形。」

そら「編みものなら、螺旋を作るのは向いてると思ったけれど」

いずみ「だろ、まだまだ力不足。どう編んだらいいんだろ?とにかく今出来ることをやる。螺旋にはなってないけど、ヤドカリみたいなものを作ってます。貝のくちのところを苦心して、やっとここまでたどり着いた」

巻き貝のラフィア編みの途中

瑪瑙の串だんごのラフィア編み 登場

瑪瑙の玉を使い、ラフィア編みの串だんごができました。箸箱の上の串だんごラフィア編みです。

箸箱の上の串だんご編み

大きさは、長さ12cm×2.8cm×2.8cm、重さは38g。美しい翠の瑪瑙を生かし、それをラフィア編みでうまくまとめられるか?の挑戦です。実際に作ってみると、ラフィア編みの強度に助けられて細い接点でもしっかり出来上がりました。

いずみ「なにより美味しそうに感じる様に、みたらし団子や三色団子を想像して作った。頭の形はあえて球にはしないで、長い伸びた形にして変化をつけてみた。瑪瑙の玉に強い印象が映るので」

そら「白磁の顔が主役だもんね。しっかりした瑪瑙の球とラフィア編みの少し変形した球と白磁の顔の動きあるかたちの変化が面白いね」

いずみ「串のところをひょいと持ってみたい衝動があるだろう」

制作ノートです。瑠璃の玉とラフィア編みの組み合わせ

瑪瑙の玉とラフィア編みの組み合わせ

ラフィア編みに瑪瑙の玉を組み合わせる途中です。瑪瑙の玉は2cmほどの直径で、チラッと瑪瑙の翠の美しい模様が見えるように、ラフィア編みができないものかと奮闘中です。いざ組み合わせてみると瑪瑙の存在の重さに、ラフィア編みが負けてしまい、苦労します。

編みかけのラフィアと顔と玉

2週間ほど、ラフィア編みを作っては解き、また編みなおしては解きの繰り返し。

いずみ「雪が降る寒い日は、こんな進まない作業もじっくりできる。ストーブの前で、一目一目編み進む時間が充実している」

そら「それにしても寒いね、ラフィアは椰子の繊維だから夏向きなんだけどね」

いずみ「今日の室温は2度だったよ、修行のように気持ちを集中出来る、なんか凄いものを作ってるような錯覚で寒さも忘れられる、お腹が空くまではね」