制作ノート

まなざしの詩学、2人の脚元は水晶のラフィア編み

見つめあう二人をラフィア編みで作りました。

本の上で2人LR

水晶の粒の脚元です。2人のまなざしを表現したくて、2人の視線がバッチリ合うように作りました。軽やかな四つ脚元は水晶の粒でラフィア編み。

名前はまだなくて仮の呼び名。面長な顔の左側がLです、体重19g高さ7.7cm。丸い顔の右側がRです、体重22g高さ6.5cm。

そら「いつの間にか2人になってる」

いずみ「浮遊感と存在感の両方を持つ4脚のラフィア編みが面白くて、仲間を作ったよ。これまで白磁の顔で色々ラフィア編みを作ってみたら、同じような顔の表情でも様々な表現が出来てる」

そら「不思議、文楽の人形の面みたいにキャラが変化してる」

水晶脚の丸顔R

丸顔のRもよろしくお願いします。優しいまなざしです。

軽やかな4つ脚元は水晶の粒でラフィア編み

ラフィア編みで四つ脚のものを作っています。細い脚にして、今にも駆け出しそうなものにしよう。面長な顔のヒョロとしたものが出来ました。

水晶脚の面長顔のL

ここで重心の問題があり、顔が白磁の陶なので頭が重いのです。お尻にガラスのビー球を入れて重さのバランスをとりました。着地を安定させるにはどうしたらいいのか?やっぱり一番下に重みが必要です。小さくて重さのある物、小石?金属の玉?出来ればもっと美しいものがいい。元は水晶のネックレスだったものですが、ちょうどいい足首の大きさにピッタリの表面をカット加工してある水晶の粒がありました。水晶の粒をラフィア編みで、脚元に入れると存在感が増します。

ラフィア編みに水晶を組み込む脚元

そら「重心のための水晶の粒が、透明なヒズメみたいで素敵」

いずみ「実際に作ってみて、気がつくところがたくさんあるよ。水晶の粒は魅力的な素材、水晶のカット加工の面が使いやすいんだよ」

山田正亮の絵画 絵画と契約した男のストライプ

山田正亮の絵画    京都国立近代美術館  2017/3/1-4/9

ストライプの絵

絵を描く動機は人それぞれ違う。山田正亮は生きることに絵を描くことを託した画家です。5000点を越える絵を50年以上描き、それを記録しています。

静物画から長方形に、ストライプに変化して、グリッド(格子)に変化していきます。どの作品も色彩の関係を研究して、色の響きあいに一生を捧げた画家です。作品1点だけを見ると判らないのですが、数十点を同時に見ると、あまり変化のないようなストライプの絵が、苦悩や喜び、閉鎖、開放と試みる色の配置の変化を感じます。そして気がつくと、山田正亮の骨太で繊細な世界に誘われます。

いずみ「ただ絵具の色を並べてあるだけのストライプの絵に、こんな様々な思いを持つなんて。何かに取り憑かれたストライプを通して、彼の信念がじわじわと浮き上がる」

そら「ただ真横に筆を運んでるだけなのにね」

いずみ「気持ちがしっかり入らないと、この筆運びはできないよ。ストライプの絵具の重なりの層が物理的にも奥行きを醸している。そして絵具と絵具の隙間から、時々ちらっと見える下の色がストライプに微かなアクセントの彩りを添える。絵具が垂れて滴ってる動きも効果的」

そら「5000点もの絵画は、どう保管してあるんだろう?絵具代はどうしたのかな?といろいろ考えちゃうな」

巻き貝から ひょっこり出てきた子 誕生

巻き貝のようなものから、こんにちわと上半身が出てきたラフィア編みの子が出来ました。

上半身を巻き貝から出すラフィア編み

大きさは8cm×5cm×高さ5cm, 体重37gです。顔は白磁で、ラフィア編みの巻き貝のツノで着地しています。着地する方向も変えられるのですが、水平より斜め上に、上半身を巻き貝から出した姿が愛らしい!

いずみ「これは、 2ヶ月がかりの制作期間。やっと誕生日を迎えたよ」

そら「巻貝のかたちに苦労してたね」

いずみ「本物の 巻貝が美しすぎて、ラフィア編みで作った巻貝は見劣りがして、みじめな気持ちだった。それでしばらく制作が進まなかったんだ。でも、巻貝の口から上半身をひょっこりと出すと、突然生き生きした魅力的なものに変身した」

そら「愛おしさが伝わる。小さな両手が語りかけてくれるみたい。片手の 中にすっぽり入る大きさもいい」

いずみ「この誕生は、小さな大仕事をしたような達成感を覚えた」

制作ノートです。ラフィア編みで作る螺旋の面白さと 難しさ

ラフィア編みで作る螺旋の面白さと難しさ

巻き貝を参考に螺旋みたいなものをラフィア編みで作りたいと思い、あれこれ作ってはみたけれど…貝の美しさには、ほど遠い。貝は、結構バラバラな大きさのつながりで螺旋状に形が展開しているにもかかわらず、全体が一つのまとまった美しい螺旋の塊になってます。

その美しさに惹かれて、とにかくラフィア編みで、挑戦してみました、螺旋は難しかった。

いずみ「ヒトの遺伝子も螺旋だし、螺旋はとても興味ある形。」

そら「編みものなら、螺旋を作るのは向いてると思ったけれど」

いずみ「だろ、まだまだ力不足。どう編んだらいいんだろ?とにかく今出来ることをやる。螺旋にはなってないけど、ヤドカリみたいなものを作ってます。貝のくちのところを苦心して、やっとここまでたどり着いた」

巻き貝のラフィア編みの途中

瑪瑙の串だんごのラフィア編み 登場

瑪瑙の玉を使い、ラフィア編みの串だんごができました。箸箱の上の串だんごラフィア編みです。

箸箱の上の串だんご編み

大きさは、長さ12cm×2.8cm×2.8cm、重さは38g。美しい翠の瑪瑙を生かし、それをラフィア編みでうまくまとめられるか?の挑戦です。実際に作ってみると、ラフィア編みの強度に助けられて細い接点でもしっかり出来上がりました。

いずみ「なにより美味しそうに感じる様に、みたらし団子や三色団子を想像して作った。頭の形はあえて球にはしないで、長い伸びた形にして変化をつけてみた。瑪瑙の玉に強い印象が映るので」

そら「白磁の顔が主役だもんね。しっかりした瑪瑙の球とラフィア編みの少し変形した球と白磁の顔の動きあるかたちの変化が面白いね」

いずみ「串のところをひょいと持ってみたい衝動があるだろう」

制作ノートです。瑠璃の玉とラフィア編みの組み合わせ

瑪瑙の玉とラフィア編みの組み合わせ

ラフィア編みに瑪瑙の玉を組み合わせる途中です。瑪瑙の玉は2cmほどの直径で、チラッと瑪瑙の翠の美しい模様が見えるように、ラフィア編みができないものかと奮闘中です。いざ組み合わせてみると瑪瑙の存在の重さに、ラフィア編みが負けてしまい、苦労します。

編みかけのラフィアと顔と玉

2週間ほど、ラフィア編みを作っては解き、また編みなおしては解きの繰り返し。

いずみ「雪が降る寒い日は、こんな進まない作業もじっくりできる。ストーブの前で、一目一目編み進む時間が充実している」

そら「それにしても寒いね、ラフィアは椰子の繊維だから夏向きなんだけどね」

いずみ「今日の室温は2度だったよ、修行のように気持ちを集中出来る、なんか凄いものを作ってるような錯覚で寒さも忘れられる、お腹が空くまではね」